第0010回 (2004/10/05)
件名:(10)右上インプラントは弱い?       (大阪府在住)
 奥歯が左右ともに上も下もインプラントです。
右上だけが、インプラントが動揺してダメになり2回やり直しています。
その後も、上部の冠が右上だけ何回も欠けたりしています。
とても心配なのですが、先生のホームページの内容があてはまります。
実際に夜間、右側をギリギリやってるような気がします。                
                                      大阪府在住 

=返信=

○○様、あなたの頭の柔軟性は歯科医より優秀ですね!  
インプラント学会などで、その中でも全国的に有名な先生でさえ「この部分のインプラントだけが何故か又やられた」と講演でお話されています。 精々、歯ギシリ癖のある患者さんは要注意と言う程度ですね。 
歯科医はどうしても、口の中だけで解決できるという固い頭で考えてしまうのです。
ご質問は、まさしく、その通りです。  
どんな歯科医でも一度問題を起こした場所に対しては、細心の注意を払って再製を行うはずです。 
それでもまた問題を起こすのだから、もう技術やミスの要因はないのです。

そもそも何故ギリギリやるのか? or 歯ギシリをするのか?・・・
「ムシ歯・歯周病のできる場所も?」のC・D模型に示したように、アゴ位置変化に合わせるためには、歯をスリ減らす必要があるからなのです。 (強い音までするのを歯ギシリと呼んでいる) 
(参考・・保険金属のパラジウムは、硬くてスリ減らないので日本以外では使われていません。 自費材料で最も使われているポーセレンやセラミックは、さらに硬いので本当は最悪です。) 

○○さんは、ご自分の歯も、右上から弱くなって腫れて・・が抜歯の最初ではないですか?
アゴの右傾向は左の奥歯も内側の高さを攻められるので、その後、左側も高さ変化による負担を受けて弱くなり・・の順番と思います。

上と下は、呼吸による含気量が違うので上顎骨の方が骨密度が低く、
右上の歯が最初に負担を受けていく場合が最も多いわけです。

ほとんどの歯科医院では何も考えずに、ここへインプラントするのですが、負担を受けていた場所が変わるわけではありません。
インプラントが強固に治療できれば、今度は咬む相手の歯がダメージを受けて行くのは間違いありません。
≪参考≫ 片側だけ歯が無くなった患者さんにインプラントする場合は、最も配慮すべきです。 この問題が強かったから、片側だけダメになったのが現状です。

このような診立ては、お通いの歯科医院では無理ですから、定期リコールの回数を増やし、
毎回ギリギリの強い分を削る調整をして、それでもすぐに右へのギリギリがまた強くなっていますから、頻繁に(毎月でも)続けて下さい。
冠は、この分が欠けてくるのですが、欠ける前までは、中の骨が壊される力を受けている事になります。   
                                                                   
三ア公晴
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