第0022回 (2006/08/22)
件名:(22)インプラントに高額かけたのに咬めない  (高岡市在住)
 半年前に350万円をかけて、上顎全部をインプラントのブリッジにしました。
手術は、県外から大学の教授が来て行ってくれ問題なかったのですが、その後に作った歯の咬み合せが、全然咬めません。
咬めないどころか、後頭部全体の頭痛・首筋の張り・アゴの関節の痛みなど、とても辛い症状があります。
咬み合せは、その医院の院長が行っています。
一旦ブリッジのセメントをはずして、取り外し形式にして何ヶ月も調整していますが、最近は手のしびれ・腰痛も出てきました。
三崎先生の所でなんとか咬み合せを直していただけますか?
                                          高岡市在住

=返信=
 
お察し致します。
HPで示しているように、インプラントも咬み合い筋肉の状態が最重要です。
なぜなら、作製してもまともに機能しないし、さらにその後は、負担をかける側のインプラントがダメになっていく力を受け続けるからです。

○○さんは、まともに機能しない程度が厳しいわけですが、まずは、アゴの安定度がどうなっているかです。
固いイスに腰だけで座って、軽くカチカチ咬んでみて、次に両手でイスの横をしっかり掴み、体を手でも支えた状態でカチカチ咬んでみて下さい。 
すると左奥歯の咬める面積・安定感がまったく違うと思います。

いろんなテストがあるのですが、このテストで差がある場合などは、現在の症状や咬み合せを、口の中しか診ない歯科医が合格まで持っていくのは無理です。
なぜなら、姿勢によって咬み合せが違うのならば、どんな姿勢で治療しても違う姿勢では咬み合せが合わない訳ですから。


さて、もちろん他の方のように途中からの治療もお引き受けしますが、
○○さんの問題はインプラントの上部補綴がセメントで止めるタイプで、それも現在は取り外した状態だという点です。
アゴの問題が大きい方のインプラントは、セメントタイプでは合格までいきません。
セメント自体が、どんなに厚みを薄くしても歯によって厚み差のある材料ですから、付けたら高さの差が生じたり、また、咬み合せが良化してきて強く当たるようになった場所のセメントが負担を受けたりして、良い状態へ導けてもそれをキープできないからです。

つまり、上部補綴部分を当院で新しく作製になります。
インプラントが何本入っているのか、インプラント本体の上の連結パーツの変更材料がどれ位か、にもよりますが、使われた費用の半分ぐらいは必要かもしれません。

当院で診断してみて、私の予想どおりであって、費用の問題がある場合は、
支払済みの金額であっても機能していないわけですから、
アゴ筋肉の問題を診断できなかった証明を作り、それを持って行って半額位を返金して貰うことは可能だと思います。                                          

三ア公晴
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