第0026回 (2007/04/23)
件名:(26)私は左右差ありませんが・・・     (富山県在住)
私は歯科治療の頻度が高いです。
ブラッシングは、ずっと指導を受け励行していますが。
先生の考えでは顎のずれの問題とのことですが、自分の体がそんなに非対称に思えません。
見た目も歪んでいません。
歯自体の強さや、以前に作った歯の技量不足などが主の原因としか思えません。
                                  (富山県在住)

<返信>

皆さんそう思っていらっしゃいます。
詳しくは「詳しく知りたい方向けページB」に写真や解説をのせていますが、
人体は、体全体を真っ直ぐにするために、アゴの右傾向を強めていく構造になっています。

また体の、座っている時や立っている時など、静止状態を診ているわけではありません。
活動時(移動時)、つまり歩いている時を診るのですが、肉眼で見てそんなにおかしいとは感じません。全体では上手く動いているからです(スロービデオではっきり左右差が判ります)。

人体は2本足で動けるようになった時から、上半身を背骨だけで支え、その上に頭の重さを乗せているという条件に対して、骨格全体がバランスをとれるように頭を左にバランスさせています。

次の接地までに、
・接地位置(左右の移動量幅)  ・体移動量(歩幅は右が広い)
・後ろ足を前に出す位置(左足軸時が前方対応)   ・頭位置の左対応(骨盤位置に対して、右足左足共)
・進行方向に対する甲の開脚度(右足がハの字強い)、
などを使って見事に調整し、直進しています。
人類の英知を集めているロボット工学科学者たちの頭脳でも、人体は創れません。

スロービデオで見ると、直進には感覚が真っすぐだと感じる必要があるので、
頭の位置からはそう感じるように、体の中の骨がうまく左右差動きを行っている事がとてもよく判ります。

街を歩いている人の後ろから、片足ずつ体重を支える瞬間に踝の左右差があるか、ご覧になってみて下さい。
左踝が内側に曲がる人が多いことが、肉眼でも判ります。
ご本人の意識は気付いていないだろうとも判ります。
個人によって程度差があるだけで、人体共通の特徴です。

以前は体格やパワーが違う欧米人は違うのではないかと思っていましたが、この数年に訪れた国の人々も同じでした。
だから実験ページのように皆さんが、楽な呼吸のあとの咬み合せは右へ変化するようになっていくのです。

次に、歯質の強さ・・に関して、
抜歯した歯を空気中に放置しておき、1ヶ月後に歯科医院の削る器械で削ったらどうなるか?
歯に亀裂を起こしパーンと割れてしまいます。歯も生体から水分補給を受けています。
歯に限らず人体の細胞すべては、6割以上が水という構成で強度を保っているのです。

親から受け継いだ歯質が強い人でも、その後に就寝時口呼吸などの乾燥問題があれば、確実に弱くなっていきます。 ⇒(ムシ歯の多い口は歯ブラシ下手でなく朝起きた時に乾いている口です)
逆に問題が減った場合は、「歯科大生向けページD」の“なぜダメにインプラントがあるのか”の歯肉のように、さらに歯科以外の耳鼻科、皮膚科関連の弱い所も回復を示してくれます。

さて、以前に受けられた治療の技量・・について、
歯の内部の処置に関しては、根管治療の根管拡大不足、土台作製時の支柱方向ミスなどが原因の悪化をたまに診ることはありますが、それらはレントゲンではっきり判るものですし、すぐに問題を起こしてきます。
何年か前に治療した歯が悪くなってきた場合は、その歯が(咬み合せの)過剰な力を受け続けるようになってきたからです。

結局一番の問題は、歯と歯を合せた咬み合せと 呼吸の後の咬み合せが違ってきていて、眠ってから朝までは後者の状態だということです。
つまり、すべての歯の「長持ち」や「もう悪くしたくない」を望む場合は、口の中だけの歯科治療やケアーでは足りません。
 
三ア公晴
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