1. 歯と歯を咬み合わせてはいない
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皆さんは、上下の歯で咬む時は、歯と歯を咬み合わせているものだと、感じていらっしゃると思います。
では、まず1番目の写真の石膏歯型模型を拡大してご覧下さい。
この患者さんは、この咬み方で食事しているに違いないと思われるはずです。
ところが実際は、2番目・3番目写真の咬み方しか出来ず(アゴをこの位置より前方へと咬めない)、奥歯が過剰負担によりトラブルがたえません。
アゴは筋肉が動かしており、歯よりも筋肉を優先します。
アゴを動かす筋肉はボディ側とも連がっていて、後ろ側は首の両脇を通って背中の肩甲骨が支えています。(写真Fの次の図を参照ください)
ボディの上に重い頭を乗せ、アゴはその頭にブラ下がって開けたり咬んだりしなければならないからなのですが、頭を前方へろくろ首のように突き出し、そしてアゴをアントニオ猪木のように前に出してみて下さい。
首を普通にして同じ事を行うのとは、筋肉がなにか変な感じがするでしょう。
アゴ筋肉は骨位置の制限を受けながら、後述する呼吸スペースを確保して動くようになっています。
2. だから歯の状態は、首の骨(頸椎)に合わせていく。
@のような受け口(反対咬合)の咬み合せになったのには理由があります。
頸椎が頭に対して前寄りの位置でその重さを支え、なかでも頸椎1番は前方にある気道をさらに狭めています。
気道は10分つまると死亡する場所ですから、呼吸が苦しくないようなアゴ前方位を生体がとりながら成長したので、下顎のボリューム自体もそれに合わせて大きく成長してしまったのです。
Aのような上突(出っ歯)の方達は、頸椎の下部ほど背中寄りに位置し、頸椎1番はやはり前ズレしています。
肩甲骨と筋肉でつながる舌骨が背中寄りに引っ張られていますから、アゴも奥へ咬んでいくし、ゴックンの時の舌の圧力が真上に向かえず、上顎骨の前方に向ってかかり続けて成長したのです。
【咬んだ状態では口の中のほとんどを舌が占める】
左図参照:医歯薬出版株式会社 近藤悦子著 「Muscle Wins!」
中図右図参照:株式会社パタカラ、「ヒットスポット取扱説明書」
実際に、その場でアゴが変化することを体で感じないと判りにくいのですが、@Aの証拠を下記につづけます。
(What's Newの検証実験を1つでもやってみて下さい)
3. 歯の老化も、首の骨に合わせた結果です。
B→C→Dは、2年ごとの写真です。
アゴが奥へ回転していっています。(上の石こう模型の方と同じ)
右下の奥歯をE→Fのように4年間でこれだけスリ減らしてでも、アゴが背中に向って変化していったのです。
この場合も、上の骨は前方へ変化し、呼吸や舌圧に合わせています。
4. 歯周病やムシ歯の患者さんのほとんどは、アゴの前方変化で起こされています。
B→C→Dのように開いてくるのではなく、アゴが直接前方へ変化する方が患者さんの9割以上です。
実は頸椎1番は年令と共に前方へ弱くなり、@のように気道のためにアゴ前方位を生体が行い、歯の高さが合わなくなった場所から不具合が発生してくるのです。
GHIの御三方とも下の前歯をスリ減らしながら咬んできており、上の骨も前方圧力を受けて、以前の歯科治療がいろいろ壊れて痛み出しています。
左右は皆さん右傾向の負担がありますが、Jのような頸椎レントゲンが判りやすいでしょう。
歯の状態が骨ごと傾斜してきています。骨ごとの変化だから途中で、悪化に気付かないのです。
だから歯の治療も、矯正治療も、治療後は頸椎1番の前方弱体化をどう止めるかが本当は大事で、御希望によって対処をしています。
また歯の寿命だけでなく
のように、白血球を造っている場所ですから、体の抵抗力にも影響します。
5. インプラント、矯正においては…。
インプラント治療後も同じで、K→Lのレントゲン変化が判りやすいでしょう。
頸椎が前方の気道に向って変化してきたら、アゴは気道が狭くならないように前方へ咬んでいくのです。
すると上のインプラント部の骨は頭蓋骨の中で前方へはねられたような形へ変形力を受けてしまいます。
だからM→N→Oのように、前歯部ばかり骨がやせて歯肉が落ち、インプラントは前方部ほどだんだん露出してくる方が多いのです。
しばらく経ってからダメになるインプラントは、全てこういう問題です。
逆に、頸椎の改善からゴックンの時の舌の圧力が上に向かって上がるようになると、骨ごとの改善が自然に起きています。
矯正治療はこのような改善と共に行わないと、治療期間が長びいたり、のちに後戻りが起こったり、は必然です。
「機能が形を作っていく」、人体の基本ですから。


































